RN:ハッチー さんからのお便り

推しへの愛を言語化するブログ

【音楽評】つばきファクトリー 涙のヒロイン降板劇

こんにちは、ハッチーです。

現在大学3年生で就活センセーションな日々を送っています。

 

とある企業のインターンの書類選考が通過しました。その後に会社説明会を経て、Webテストとレポート課題提出の選考に進みました。

 

説明会についての設問がいくつかと、「本や映画、音楽などの作品の書評、音楽評」という設問がありました。手応えはあったものの、結果はお祈り、面接に進めないままインターンの選考は終わってしまいました。

 

レポート課題に自信はあったものの、Webテストの方は散々な結果だったため、総合的に見て、求めるレベルに達していなかったのかなと思います。

 

ですが、レポートで書いた音楽評は、素人が書いた割に読みやすく、楽曲を適度に紐解いた、少しは良いと思ってもらえるだろう、というものが書けました。

 

題材をハロプロにしたこともあり、ぜひ読んでいただきたいので、こちらで公開します。

(まぁつまりインターン落ちたけど良いもん書けたし、どこにも載せないのはもったいないから載せるわ!って話)

 

音楽評

つばきファクトリー 涙のヒロイン降板劇

作詞:山崎あおい 作曲:Shusui・Josef Melin 編曲: Josef Melin

 11月16日付けのオリコンデイリーシングルランキングでは2位を記録した、つばきファクトリー8枚目のシングル、「涙のヒロイン降板劇」。これまでの「儚さ」や恋愛への「後悔」を歌った曲とはひと味違う、気品のある堂々とした女性を歌っている。2021年夏の新メンバー加入、初の武道館公演を経験し、グループとしての成長を見せた「新生つばきファクトリー」にふさわしい一曲に仕上がっている。

 最も特徴的な「涙のヒロイン降板劇」という曲名。多くの人は涙をのむ事態を味わわされたヒロインの悲しみや悔しさ、恨めしさに共感する、そんなイメージだろう。だが、楽曲から受け取るのは、確かな自信と前向きな思いで歩み出すポジティブな活力だ。「涙のヒロイン 降りる宣言 惨めな役は 似合わない」と、自ら悲劇のヒロインの座を降り、「君」への思いを決別させ、自分自身を愛して「華やかなNext Story」へと歩み出している。この曲は、報われない恋愛に打ちひしがれる弱い女性ではなく、優美で芯のある女性が描かれているのだ。こうした曲名と歌詞の驚きを含んだギャップ、ある種の「裏切り」は作詞の山崎あおいの得意とする仕掛けであり、聴く者を一気に曲の世界観へ引き込んでいく。

 作曲はShusui・Josef Melinが共同制作、編曲をJosef Melinが担当し、サウンドの面から曲の世界観を確固たるものに作り上げている。終盤に掛けて盛り上がりを増していく構成は、主人公が徐々に「君」への想いを断ち切り、プライドを取り戻していく様子を巧みに表現している。その中でも特に管楽器がとても重要だ。1番と2番のAメロ、Bメロでは登場せず、サビにおいてその存在感を発揮し、楽曲のテンションを上げている。加えて2番後の間奏では、管楽器を最大限に目立たせて、サビからの盛り上がりを維持し、ラップへと繋げる。サビ⇒間奏⇒ラップという構造と管楽器の働きによって、主人公がプライドを完全に取り戻した瞬間が表現されている。

 また、各メンバーの芯があるが力みすぎていない、気品のある歌声が楽曲の高いクオリティを作り上げている。特にグループ最年少(13歳)の豫風(よふう)瑠乃(るの)のクールかつハリがある歌声は、新メンバーでありながらも楽曲の世界観に欠かせないものとなっている。その歌声は、彼女が研修生時代に抱えていた「自分の大きい歌声が悪目立ちしているのではないか」、というコンプレックスを乗り越えた末に手にした彼女の魅力だ。

 失恋の悲しみを抱えた人や、暗い気分を乗り越えて新たに一歩を踏み出したい人に届けたい一曲に仕上がっている。彼女らの堂々とした気品のある姿が、聴く人を魅了し、前向きに生きる助けとなってくれるだろう。

 

「取り返せ プライド」

選考落ちはやはりへこみますし、今回のインターンは自分の糧になると確信していただけに本当に残念です!

ですが前を向いて、本選考では良い結果に結びつけられるように今日からまた頑張ります!

 

感想などいただけたらめちゃめちゃ喜びます!!!